西宮・築52年の平屋・リノベーションの軌跡
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売り主さんの本棚
売り主さんに譲っていただいた本棚。
 ↓
 

完成した子供部屋に入れて、本を並べました。一見何の変哲もない
本棚のように見えますが、開き戸の持ち手がアンティークっぽくて
いい感じです。
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棚板は四枚ついてました。
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オイルステインで塗装したみたいに見えますが、この板については何も手を
加えていません。開き戸を開けると、棚板を載せるポッチとそれを留めるレール
が木でできてました。
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何とも味わい深いですねぇ。

売り主さんからは、本棚と、古本もずいぶん譲っていただきました。
売り主さんこんな本読んでたんだなあ、ということが偲ばれてちょっと
感慨深いです。日本文学は武者小路実篤やら夏目漱石なんかの文庫本が
ちょこちょこと。最近映画になった「ヴィヨンの妻」もありました。
ハードカバーの小説や紀行文も色々あります。
古いビジネス本もたくさんありました。松下幸之助とか。
あとは園芸の本とか釣りの本、西宮の観光の本なんかも。

なんだか、家に居ながらにしてvivo,va(神戸の古本屋さん)なんかで
本を物色してるかのような気分です。むかーしの本ってホント面白いんです。
文体とか写真とか、ジョークなんかもその時代が反映されていて
「うわ〜」となります。

今週いっぱいで育休が終わり、月曜日から電車で通勤が始まります。
電車に乗っている時間はちょっとしかないんですが、少しずつ
いただいた本を読ませてもらおうかなと思ってます。
売り主さんの着物
売り主さんに残して行ってもらった桐箪笥×2さお。内覧したときに着物
がイッパイ入っていまして、着物好きの私としてはかなり色めき立ちました。
契約の時に売り主さんにお願いして、いらない着物を置いて行ってもらえる
ことになり、入居して桐箪笥の中身を開けるのを楽しみにしていました。

しかし・・・桐箪笥は内装リノベーションが終わっていない子供部屋に放置
されていまして、しかも、引き出し側が壁を向いていたためずっと引き出しを
開けられずにいたのですが、同じく着物好きのうちの母が熊本から来たのを
機に、えいやーと箪笥を移動させて、中身を出してみました。

大半はうちの母が持ち帰ってしまったのですが、私好みのものも厳選して
うちに残して行ってもらいました。ということで売り主さんコレクション〜。

まずはショールです。
 ↓


ピンク色の方は正絹の染め物で、薄いグレー地にピンクのもよもよの縦縞模様
です。裏地はベビーピンク。春先に使うとかわいいかも。
ミントグリーンの方は織物で、濃いミントグリーンの糸で二本、刺繍のラインが
入っているのがポイント。
どちらも一度洗うとキレイに使えそうなものでした。

そしてもうひとつ。黒いレースのショールです。
 ↓



バテンレースっぽいレースになってまして、すごく精巧なつくりです。
黒っていうところがポイントですねぇ。洋服にもあわせられるかも。

続いて帯編。いきなり私好みのものが出てきました!
 ↓


ちょっとオリエンタルな感じの柄と色合いが好みです。
濃い色の紬に合わせたらかわいいっぽいです。


さらに織の帯が続きます。
 ↓


色が渋いなぁ。
こちらはちょっと色使いと柄がカジュアルな感じ。
 ↓


こちらはプレーンでキレイな色の織の帯に、大胆な刺繍が入っています。
 ↓


これによく似た染の帯を持っているのですが、それとはまた違う雰囲気で
コーディネートできそうです。

しかし売り主さんはどうも小柄な方だったようで、いずれの帯もかなり
短い。。。私のサイズにはとてもじゃないけど足りなさそうです。長さを
足して使うしかないなぁ。

そして、道行き&羽織シリーズ。こちらは黒の御召しです。
 ↓


娘11ヶ月が撮影の邪魔しに・・・もとい、見学に来てしまいました。
黒地にピンク&ブルー&シルバーのラインの織模様が入っています。
とってもグラフィカルです。

そしてこれはもしかして江戸小紋!?な道行きです。
 ↓


娘、本格的に着物に興味を持ったようです。汗
道行きってなんかおばちゃんぽく見えるんだよなーと思って敬遠していましたが、
私ももう名実共におばちゃんになりつつあるわけですから、こういうものも
素敵に着こなせるようになりたいものです。

そしてこれは羽織なんですが・・・
 ↓


こんな感じのブリティッシュなグレンチェックな感じです。
 ↓


シック色合いの紬に合わせたらかわいいっぽい。
そして、これはウールの着物。
 ↓


黄色や茶色や青、赤の糸がミックスされて、くちゅくちゅくちゅっとした
模様が織り込まれています。
 ↓


このウールの着物はウールなのにこの柄が訪問着みたいに一部にしかついて
いませんでした。なかなか珍しい。

他にも非常にめずらしい縦絽の羽織と、紗の羽織があり、すごく欲しかった
のですが母に無断で持ち去られてしまいました。男物の着物も色々あったの
ですが、それも無断で持ち去られた。うちの母は年々厚かましいオバちゃん
になっているようで、久々に会う度うんざりですわ〜。
まあ年取ったらそんなもんなんでしょうか・・・私も同じ血を引いているので、
気をつけなければ。

正絹もウールもどの着物も、虫ひとつつかず、キレイなままで保管されていました。
おそらく桐箪笥で保管されていたからかと思われます。
これらの着物は一度キレイに洗って、お直しすべきはお直しをした上で、
また元の桐箪笥に戻そうと思っています。

娘11ヶ月の授乳中でなかなか着物を着る機会がありませんが・・・
おばあちゃんになったら毎日着物来て過ごそう!!と思っている私としては、
新たな着物コレクションがどっさり増えてふふふふふ〜♪とほくそ笑むのでした。
売り主さんのシャンデリア
売り主さんから譲っていただいたたくさんの家財道具。なかでも「おお〜!」
と盛り上がってしまったもののひとつに、アンティークのシャンデリアが
あります。

リノベ前は、リビングに吊るされていました。
 ↓


内覧した時、窓越しにこの姿を見て、きゃ〜何あれ〜!シャンデリアが
ある〜!!と大騒ぎしてしまいました。

「シャンデリア」というと、お金持ちのお屋敷の大階段のところにやや
大げさに吊るされているというイメージでしたが、このシャンデリアは
ひと目でアンティーク〜という感じでしたし、ややデコラティブな印象
も受けましたが、全体的には品が漂うものでした。

リノベ後は、リビングではなく寝室に吊るそうと思っていたのですが、
このシャンデリア、ランプシェードがガラスでできていたり、真ん中の
軸のところに太い木があったりで、ものすごく重たい!!
娘10か月は今10キロ近くあるのですが、娘の2倍くらいの重さは
あるのでは・・・という感じです。

G-FLATさんによると、寝室の天井はあまり頑丈ではないらしく、
20キロ近くもある照明をつけると、たわんでしまう恐れがあるとのこと。
リビングの大きな梁であれば十分耐えられるそうなのですが。

でも今の私たちのインテリアだと、リビングに吊るすとちょっと雰囲気が
合わなさそう。娘10ヶ月の遊び場にしているのでおもちゃがたくさん
ありますし、IKEAのキッチンや、その上にあるスポットライトの照明
なんかとのバランスだと、アンティークの照明というよりはシンプルな
もののほうが似合う気がします。

ということで今のところ行き場をなくしてしまっていますが・・・
いずれ子どもが大きくなってインテリアの雰囲気が変わって来たときには
ぜひ使いたい!と思い、キレイに掃除をして一旦保管することに
しました。

まずはすべてのランプシェードを外して掃除をします。
 ↓


真ん中に太い木があり、その周りに錆びた風合いの鋳鉄が取り付けられています。
 ↓


ランプはキャンドルのような形。ランプシェードを外した状態だと、
まさしく燭台みたいなデザインになっていました。
 ↓


こんなランプ、替え売ってるのかなぁ。

天井側に取り付けるカバーはこんな感じ。まるでお花のような形です。
 ↓


そして、ランプシェード。松ぼっくりみたいな形です。
一番下の段だけ磨りガラスで上のほうは透明ガラスになっています。
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変に曲線めいてないところが好みです。ものすごく埃をかぶっていたので
水洗いしてランプにかけてあげました。
 ↓


本来の輝きを取り戻したようです。

すぐには使うことにならなさそうですが、大切に大切に保管して、
次の出番を待っていてもらおうと思います。
さらば!リノベ前のおうち
月曜日からリノベ工事がスタートするので、リノベ前の姿を堪能できるのは
この週末が最後でした。



振り返ると、この物件に出会ってから購入を決定し、これまでに10回くらいは
足を運んだと思います。

最初のうちは、ただひたすらに私たちの中で素敵素敵!と盛り上がっていた
だけでした。でも途中、売り主さんたちから家財道具を譲り受ける際に、
直接この家についての思い出やエピソードを伺うことができ、
急にこの家と私たちの距離が縮まったように思います。

そうですね、ビビッと来て一目惚れした相手と、じっくり話し込んでみたら
相性がぴったんこ!もしかしてこれって運命!?みたいな状況に近い。

売り主さんたちのお話を伺った後は、売り主さんファミリーがこの家で
過ごされた時間やイメージがどんどん頭に浮かんで来て、いいなぁ、いいなぁ
とますますこの家が好きになりました。そしてこの土日には、草ぼうぼうの
お庭を眺めながら家族でお弁当広げて、これからここで始まる生活のことを
色々と想像しました。

気づけば、工事が始まって今のこの家の姿じゃなくなっちゃうのが
何だかさみしいなぁ・・・と思ってしまうくらいに、私たちはこの家に
愛着を感じていました。この家と出合ってたった2ヶ月の私たちですら
そう思うのですから、ここで育った売り主さんは、きっとたまらないこと
でしょう。ほんと、更地にして新築にする人が買い手にならなくてよかった
んじゃないかな。この家と私たちは、出合うべくして出合ったのだろうと
思います。

そして、この家は、私たち家族が住み継ぐことによって、また新しい人生が
繰り広げられる場となります。明日から本格的に家の解体工事が始まる予定。
生まれ変わって行く姿も、しっかり私たちの記憶に残して行きたいと思います。

私は育休中でヒマなので、毎日工事見に行けちゃうんでラッキー♪
夫にめちゃくちゃうらやましがられてます。
これも私たちのタイミングなんでしょうねぇ。
この家にまつわるお話
売り主さんから譲られるものについてのやりとりが一通り終わると、
今度は家に関する思い出や、お話を色々と伺いました。

私たちがいかにこの家に惚れ込んだかをお話しすると、
売り主さんはすごく喜んでくださって、
部屋のひとつひとつについての思い出を語ってくださいました。

「百科事典の全集は、リビングの戸棚に並べていました。
実用面はもちろん、インテリアとしても楽しめますよ」



「母は古いものが好きで色々集めていてね。このシャンデリアも、
古道具やさんかどこかで見つけて来た買い求めたんだと思います。」



「この和室では、このローテーブルを使ってみんなで庭を眺めながら
お正月をしたのよ。西側の窓と床の間もきれいに飾ってね。
天井にある柱は桜の木で、いいものを入れてもらったのよ。」



「この収納の棚はね、母が「婦人之友」なんかを見てじっくり考えてオーダーして
作ったものなのよ。ここには色々な雑貨なんかをキレイに並べて使って
いたわ」
(私、心の中で「ふ、ふ、婦人之友ぉぉ〜〜〜!?」と叫ぶ。素敵すぎです。
おばあさまにぜひお会いしてみたかった!!)



「このサイドボードには、母は茶道具を並べて入れていたわ」



「母は着物が好きでね、たくさんあつらえてキレイに桐たんすに入れていたのよ」



「このお庭には、あそこにキンモクセイでしょ、それからサルスベリ、あじさい。
そうそう。すごくきれいな色の椿があるのよ。西側のお庭には立派な
みかんの木があって、毎年たくさん実をつけてね。空き家になってからも
川に落ちちゃってたもんだから、近所の皆さんがもったいないもったいないって
言ってたわ」







じぃぃ〜ん。。。なんだか胸が熱くなってしまいました。
何だかお会いしたこともないのに、売り主さんのお母様の姿や、
ここでの売り主さんファミリーの暮らしぶりが目に浮かぶ気持ちでした。

お話を伺うにつれ、私たちのリノベーションプランで大きく変更する
ところについて、事前にお伝えして許可をもらっておきたいという
気持ちになり、ある程度説明しました。(もちろん、普通はそんな
必要はないんでしょうけど、そんな気持ちになっちゃったのです)

ダイニングとリビングをつなげて、天井を抜いて吹き抜けにする、
とお話ししたら、
「え〜〜!すごいですね、すごく広い空間でよくなりそうですね!」
と賛同いただけました。ほっ。

他の部屋は、窓や建具も含めてかなり惚れ込んでいるので、
なるべく現状のものを生かして住むつもりです、と伝えたところ、

「ここを売りに出したら、絶対に更地にされてしまうと思っていたの。
この家がつぶされてしまう、と思うと私は涙が出そうになってたんですよ。
だからあなたたちがこの家を気に入って、そのまま住んでくださるって
聞いて本当にうれしかったです。」

「お話をうかがっていると、より素敵な空間になってこの家が生き続けて
行く気がして、とても楽しみですよ」

とおっしゃってくださいました。

売り主さんは同じ町内にお住まいなので、家が完成したらぜひご招待します、
と約束してこの日はおいとましたのでした。

はぁ〜〜、私たちって、ただ中古住宅をぽーんと買った、という
感じじゃないね。売り主さんと私たちとで、同じ気持ちを共有できた
気がして、すごくうれしいね、と、夫と二人でじ〜〜んと感動。

50年近くも前から変わらぬこの家の素敵さを、
私たちなりに引き継いで暮らして行きたい、と改めて思ったのでした。